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「人の腕と同じ筋肉構造」シーラカンスの胸ビレ ふくしまアクアマリンなど発表

投稿者:AsaT

アクアマリンふくしま(福島県いわき市)は26日、同館職員や大学教授らでつくる共同研究グループが館内で解剖したシーラカンスの胸ビレに、人間の上腕と同じ筋肉の構造が見つかったと発表した。シーラカンスはアフリカ・コモロ諸島近海で現地人が捕獲し標本となったものを、アクアマリンふくしまが借り受けた形だ。

シーラカンスが属している肉鰭(にくき)魚類は胸と腹のヒレに骨があり、胸ビレが四肢動物の前脚、腹ビレが後脚に進化したとされる。人間の肩や肘には「一関節筋」と「二関節筋」があり、この2つの関節筋があることで、姿勢を保って歩行する事ができる。犬などの四足歩行する動物も2つの関節筋を脚に持っている。シーラカンスの胸ビレにも同じ形態の筋肉があるとして、さらなる調査を進めるとしている。

ほ乳類や鳥類などの四肢動物が歩くのに必要な構造で、シーラカンスが属する肉鰭(にくき)魚類から発見されるのは世界初めてだという。

米国の解剖学会誌オンライン版に研究成果をまとめた論文が掲載された。アクアマリンふくしまの担当者は「生物の進化の過程を知る上で大変貴重な資料となる」とし、さらに調査を進める。


http://www.minpo.jp/news/detail/2016072733171

<福島民報 7月27日(水)9時43分配信>

「人の腕と同じ筋肉構造」シーラカンスの胸ビレ ふくしまアクアマリンなど発表

「人の腕と同じ筋肉構造」シーラカンスの胸ビレ ふくしまアクアマリンなど発表


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