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岐阜県警科捜研と岐阜大が共同開発 新たな動物識別方法

投稿者:AsaT

岐阜県警の科学捜査研究所と岐阜大学が、動物の毛や血痕などから種類を迅速に識別する方法を共同開発した。

記事によると、新たな識別法は同県警科学捜査研究所の森幾啓(ちかひろ)研究員(32)が岐阜大学と共同で開発した。10月には県警職員として初めて特許を出願。研究では動物の骨や毛、血痕などから抽出したミトコンドリアDNAを増幅させ、塩基配列の長さの違いから種を特定できる。

従来の県警の方式では数種類しか識別できなかったが、新たな識別方法では牛や豚などの家畜のほか、犬、猫、イノシシ、ツキノワグマなど30種類が1日以内で識別できるそうだ。

犯罪現場に残された獣毛などから動物種を特定することで、被害者がどんなペットを飼っていたかなどの生活環境を推定でき、動物の死骸の不法投棄などの捜査への貢献も見込まれる。また、住宅の敷地内や路上から骨や血痕が見つかり、県警へ情報が寄せられることがあるが、動物を特定することで周辺住民の不安解消につながる効果も期待されている。

森主任研究員は2010年に県警職員となり、法医係としてDNA鑑定などを行っていた。鑑識課から動物の骨の鑑定以来を受けた際に、既存の方法では動物を特定できなかったことから、新たな識別方法に関心を持ったとされる。

識別法は、森主任研究員が同大の松村秀一教授(動物遺伝学)の指導や助言を受けながら開発した。


参照元リンク

<2018/12/02 YOMIURI ONLINE>

岐阜県警科捜研と岐阜大が共同開発 新たな動物識別方法

 

 


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