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熊本 食用昆虫の自動販売機 食糧危機解決の栄養源

投稿者:AsaT

テレビのバラエティ番組などで、食用の昆虫を食す場面を見かけることがあります。目を背けたくなるような、昆虫料理を食べるタレントさんの根性には拍手ものです。

ですが、今でもイナゴやバッタの佃煮は田舎では普通に食べられおり、昆虫も食料としては立派な栄養源であることは間違いありません。熊本県の商店街では「食用昆虫の自動販売機」が設置され、注目を集めています。

記事によると、熊本市中央区の子飼(こかい)商店街近くに、食料昆虫を提供する自動販売機が登場しました。設置したのは同区に住む、自営業の友田敏之さん(34)で、「食料問題に関心を持って欲しい」と自販機での販売を開始しました。

友田さんは20代で上京し、東京でラッパー活動を行っていたが、2012年に熊本に帰郷。テレビで環境問題を取り上げている番組を見た際に、世界の人口増加に伴う食料危機が指摘され、解決策として食用昆虫が提唱されていることを知ります。

日本では廃棄ロスなどが毎年3000万トンほど出ており、「飽食ニッポン」への警鐘を鳴らすため、友田さんは食用昆虫の自動販売機の設置を思いつきます。社会の格差など世の中の不条理を歌ってきた、ラッパーの地が騒いだそうです。

昆虫は栄養価が高く、養殖するのに牛や豚ほど土地や飼料を必要としないため、環境に優しい。食用昆虫は国内でも流通していて、友田さんは業者から色々な食用昆虫を仕入れて、自販機で販売しています。話題を聞きつけ、県外から買いに来る〝物好き〟なお客さんもいて、売り切れの昆虫が出る日もあるようです。

食料危機は私たち人だけでなく、動物にも関係しています。ペット用のフードであっても、原材料が高騰すると値上がりします。使える食材に限りが出た場合、ペット用のフードにも食用昆虫の粉末やペーストなどが使われることが出てくるかもしれません。

実は友田さんは大の虫嫌い。見るのも嫌でゴキブリが出た時などは妻に頼りきりだが、売る前には自分でも食べてみたという。「うまかった。乾燥コオロギは干しエビのような……」。食糧問題をテーマにかつてのラップではなく昆虫販売で世の中に問題提起する。


https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/106000c

<2018年12月6日 11時47分 毎日新聞>

食用昆虫の自動販売機の前に立つ友田さん。「最初は罰ゲーム感覚で買ってもらいたい」と語る=熊本市中央区で2018年11月6日午後1時36分、中里顕撮影(毎日新聞)

 

 

 

 

 


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