ニュース

新江ノ島水族館 国内初「海獣診療マニュアル」作成

投稿者:AsaT

新江ノ島水族館では、イルカなどに特化した「診療マニュアル」が国内で初めて作られた。

記事によると、「診療マニュアル」を作成したのは、新江ノ島水族館でイルカやアザラシなど「海獣」と言われる動物を専門とする白形知佳獣医師。定期的にエコー検査や採血をしてイルカの体調を確認を行う。白形さんは今年に入り、全国の10カ所以上の水族館にも往診したという。

全国の水族館に往診に行く背景として、海獣専門の獣医師不足がある。国内には水族館が100館ほどあるのに対し、獣医師は50人ほどしかいない。

白形知佳獣医師は「(他の水族館で)どういう薬を使って治療したらいいか分からない』『この検査をしたいけどできない』というところがあるので、私も往診に行くことはあります」と話す。

そんななか、白形さんが専門家や他の獣医師らと協力して国内初の“海獣診療マニュアル”を完成させた。「もっと分かりやすい教科書があればいいのにな。“海獣診療マニュアル”を作ろう」という流れになったという。

約2年かけて完成したマニュアルの出版を記念したトークショーには、獣医学科の学生や全国の水族館の職員も駆け付けた 獣医師を目指す学生からは「教科書が、イヌとかネコはあるんですけど、海獣類というものは何もなかった」  サンシャイン水族館の飼育員派「あれを探してもない、これを探してもない。(このマニュアルは)宝物みたいなものですね」と話した。

白形知佳獣医師は、これまでなかったイルカなどの検査や診療方法をまとめた教科書ともいえるマニュアルを全国の水族館で活用してほしいとしている。

「目の前にイルカが打ちあがって、保護することもある。飼育で学んだことを野生の動物に還元することも、水族館で動物たちを診療する意義であります」

新江ノ島水族館 国内初「海獣診療マニュアル」作成(写真と記事は関係ありませんphoto
AC)

 

 

 

 

 


コメントする