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熊本 竜之介動物病院が児童書に 地震時にペット同伴被災者を受け入れ

投稿者:AsaT

2016年4月の熊本地震後に、人と動物が一緒に避難できる場所として院内を開放した「竜之介動物病院」は当時、延べ1500組を受け入れました。当時の院内の様子や避難所運営の苦労、訪問診療などについて書かれた児童書が10日に発売されました。

記事によると、竜之介動物病院(熊本市中央区・徳田龍之介院長)は、前震直後から被災したペットや飼い主の自主避難を受け入れ、24日間にわたり「ペット同伴避難」を運営。自治体指定避難所で同伴を拒否されたり、避難所での鳴き声や衛生面でトラブルとなった飼い主とペットの受け皿になったそうです。

同書は「動物と共生する未来を担う子供たちに読んでほしい」と、全漢字に読み仮名をふり、小学生でも読めるようにしたそうです。混乱の中で運び込まれるペットたちを治療したり、甚大な被害を受けた熊本県益城町への訪問診療などの現場が紹介されています。

また同書には徳田院長が地震後に同市東区の市動物愛護センターから引き取った、ボクサー犬の吾郎が登場。吾郎は本震2日後の夜にセンター門につながれており、骨が浮き出るほどに痩せていたそうです。飼い主が出てこなかったため、徳田院長が引き取り、現在は高齢施設などで利用者に寄り添うセラピー犬として活動しています。

同書のタイトルは「竜之介先生、走る! 熊本地震で人とペットを救った動物病院」(ポプラ社、1512円)で、全国の書店やインターネット通販でも購入が可能です。

「動物は被災して不安な飼い主の心を支えてくれる。他の被災者に配慮しながらペット同伴で避難できる場所が増えれば、救える動物の命も心癒やされる飼い主も増える」。熊本地震を経験した徳田さんはそう確信する。


https://mainichi.jp/articles/20190410/k00/00m/040/097000c

<2019/04/10 毎日新聞>

熊本 竜之介動物病院が児童書に 地震時にペット同伴被災者を受け入れ(写真と記事は関係ありません photoAC)

 

 


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