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24時間以上シルデナフィルを投与された心疾患・呼吸器疾患の猫に関する研究

投稿者:武井 昭紘

シルデナフィルは血管を拡張して血圧を下げる薬剤であり、ヒトや犬の心疾患および呼吸器疾患の治療に利用されている。しかし一方で、猫に同薬剤を投与することに関するデータは乏しいのが現状である。果たして、猫にもシルデナフィルは投与できるのだろうか。また、投与した場合、効果や副作用はどのようなものなのだろうか。

 

冒頭のような背景の中、タフツ大学は、過去13年間(2009年~2021年)に24時間以上シルデナフィルを投与された猫の診療記録を解析する研究を行った。すると、55例のデータが集積され、以下に示す事項が明らかになったという。

◆24時間以上シルデナフィルを投与された猫のデータ◆
・母集団は先天性心疾患15例、後天性心疾患28例、呼吸器疾患12例で構成されていた
・投与期間の中央値は87日(2日~2362日)であった
・2例に副作用が認められた(低血圧、多飲)
・3例で臨床症状が改善しなかった

 

上記のことから、シルデナフィルを投与された罹患猫では、副作用が少なく、臨床症状の改善が期待できることが窺える。よって、今後、同薬剤の投与を検討するべき症例の条件について議論され、猫の循環器・呼吸器診療が発展することを願っている。

シルデナフィルの投与から72時間以内に肺水腫が悪化した症例は居なかったとのことです。

 

参考ページ:

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39123744/


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